未だに言う人がいるのかどうかは分かりませんが、ある程度お年を召された方が言いがちな言葉があります。
👉「最近の若者は…」
この言葉を聞くと、「ああ、この人は思考が足りない人なんだな」と僕は思います。
なぜなら、”教育とは何のためにするべきなのか”を理解してないからです。
教育は若手を即戦力に育てるためにある。
もちろん個人差はありますが、入社してから3年は勉強期間だと言われています。
つまり、初めは戦力にはならないが、後々即戦力として戦ってもらうことを前提で、新入社員を迎えているのです。
そして若手は、企業側が用意した教育制度や先輩社員たちからの教えによって、即戦力になっていくというのが基本的な構図です。
では、なんのために即戦力に育て上げるのか?
👉会社の業績に貢献してもらうため。
会社の業績に貢献し、将来的にその企業の中核を担ってもらうために、教育制度が存在するのです。
教育は投資。回り回って自分のためになる。
さて、上手く教育が成功し、会社の業績が向上すると、全体にどのような効果が与えられるでしょうか?
- 給料が上がる。
- 会社が存続できる。
- 株価が向上する。
- 日本経済に好影響。
など、様々な良いことが考えられます。
このように考えていくと、教育というものは、最初は非常にコストがかかるが、後にそれ以上の利益をもたらす「投資」ということが分かります。
そしてその投資が成功すると、教育者側も大いに得することになるのです。
つまり教育とは、一見若手のためだけのものに見えるが、回り回って自分のためになるため行うべきなのです。
教育を放棄すると、自分が害を被る。
さて、このような背景事情をしっかりと考えず、「最近の若者は…」と言って、教育の放棄をしてしまうと、どのようになるでしょうか?
- 若手が育たない
- 即戦力にならない
- 業績に貢献できない
- 企業の中核を担えない
- 会社が存続できない
など、様々な不利益をもたらします。
最悪の場合、倒産というケースもあるかもしれません。
つまり、教育の放棄は、回り回って自分に不利益をもたらしてしまうのです。
ピグマリオン効果を理解しよう。
さて、突然ですが、あなたはピグマリオン効果知っていますでしょうか?
ピグマリオン効果(ピグマリオンこうか、英: pygmalion effect)とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである
– Wikipediaより
つまり、教育者が相手に期待した方が、その相手の成績が伸びるということです。
「最近の若者は…」という態度は、期待と相反する考え方です。
そのような思考を持った教育者の元では、育つ若者も育つことはできません。
もう一度思い出してください。
教育とは投資であり、回り回って自分のためになるからやるべきなのです。
なので、「最近の若者は…」という考え方は、とても生産性が悪いということになります。
即刻考えを改めた方が良いでしょう。
むしろ、そんなことを言ってしまっている方が教育をされた方が良いと思います。
なぜ若手を教育するかって、それは
①即戦力に育て
②利益を上げてもらい
③業績アップに貢献してもらうことにより
④回り回って自分のためになる。からやるのは当たり前の話。
この当たり前を理解できずに、「最近の新人は…」みたいな小言を吐いてる人の教育じゃあ、そりゃあ若手も伸びないわ。
— もっさん (@mossanyame) December 10, 2017
コメントを残す